口金を入れるためにお預かりしている作品、
お休みだった昨日まとめて全部完成させました。
そのうちの2つをご紹介させて下さい。
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わたしの所で作っていただいているがま口作品は、
中全体にスポンジ、そして入口部分には表裏の生地両方に硬めの芯を付けたりと、
色々なものが入っているので
口金を入れるのが結構大変。
入れ方を知りたいというリクエストがあれば
もちろん入れる作業も見ていただいてコツもお伝えし、
途中からご自身で入れていただくことも出来るのですが、
ほとんどの方がキレイに出来上がった方がいいとおっしゃるので
口金を入れるところだけはお預かりしてわたしが完成させています。
今回も結構ため込んでしまったので
気合を入れて取り組みました。
ご紹介させていただくのはこちら。
とっても可愛い。
ご自身でも一つ一つモチーフが刺し上がるたび、
かわい-と自画自賛。
でもこれ、
ところで何を入れるもの?と思いませんか。
着付けのクラスをしていて、
着物雑誌のスタイリングなどもお仕事になさっている方なのですが
(というとベテランな感じを想像すると思いますが
とても若くて可愛いかた)
やはり和の物に興味があって、佐賀錦も習っています。
その佐賀錦で使う棒が何本もあるので持ち歩き用の棒入れを作りたいと。
あくまでサンプルにあるものの中から作っていただくのが基本なのですが、
ご相談いただいて、出来そうなものでしたらお手伝いしています。
今回もすごく相談して図案を決めて、
刺しながらここはこんなステッチにしてね、などと進め
出来上がりました。
完成品のサンプルがないものは
私自身も大丈夫かしら、とドキドキしながら進めているので
素敵に出来てよかった。
とても長くて、ひっくり返すのも大変でしたが
きっちりと芯が入っているので、
中が空っぽでこんな風に不安定に置いても
折れ曲がることなくピンとしています。
この棒入れ以外にも、お揃いで織機を入れる大きな袋も作っているので
完成して並べてみるのが楽しみです。
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そして次にご紹介したいのがこちらです。
わたしのサンプルでは
ダチョウはこのファスナーポーチでした。
それをこの形のバッグに仕上げたいと。
高校生のお嬢さんに頼まれたそう。
手作りのものを持ってくれるんだな、と感心したのですが
皆さんのお話を聞いていて思ったのがこんなこと。
小さな頃はお母さんの作ったものをみんな
当たり前のように喜んで持ってくれる。
スモッキングのワンピースや紺地にお花の刺しゅうの小物たち。
夢のような作品をたくさん作ってそれはそれは楽しい時、
こちらの方が楽しませてもらってる感じです。
そして順当に成長していく過程の中、
母の作ったものから遠ざかる時期が来る。
お友達とお揃いのきらきらしたものが好きだったり、
部活のトレーニングウエアばかりだったり、
ちょっと寂しい時でもあります。
中には気分はハリーポッターとヴォルデモート?と思うくらい
戦ってしまうケースもあったりしますが☺
でも10代後半にもなるとまた
こんなの作ってとリクエストされてる感じがヒトごとながら嬉しくて。
それが1人や2人ではないのですよ。
皆さんいつもの数倍張り切って作ってます。
この方のお嬢さんはおっとり可愛いので戦いはなかったかと思いますが
それでも久しぶりのリクエスト。
斜め掛け出来るように長めのチェーンを付けて。
最初は喜ぶけど飽きたらすぐにぽいっとするのよね、きっと。
そう言う姿も嬉しそう。
使ってくれたらわたしもうれしいな。
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