これは20代から30代のころに
使っていたプラダのバッグ。
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大きさといい、軽さといい、
何よりもこのビーズ刺繡で施されたロゴが
何とも言えずに大好きで
本当によく使っていました。
仕事での泊りも多かったので、
荷物の中に入れていって
宿泊先で外出するときのお伴にもぴったり。
かなり長い間使っていました。
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思い出いっぱいのものですが
やはり布製のバッグには寿命があるもの、
いつのまにか痛みがでてしまい
いつのまにか出番はなくなりました。
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クローゼットの整理をするたび
もう使わないから処分しようかな₋
そう思いつつもこのビーズ刺繍を見てしまうと
捨てられない捨てられない。
だってビーズは一粒たりとも外れていないのですもの。
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数か月前にまた手に取ったとき、
そうだ修理してもらえるかも
そう思いつき、お電話して
”そ₋と₋古いんですが..”
とお伝えしたところ、
”当社の物は何でもお直しいたします”
何と心強いお言葉。
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車で出ていたお稽古帰り、
めったに来ない
デパートの特選フロア。
でもここに来ると
心なしか背筋ものびて、わぁ楽しい。
お店の方とどこを直しましょうか、とお話し。
・目立つ持ち手の付け根のほつれ
・ジャキジャキになった裏地
・持ち手とボディのねじねじパイピングのゆるみ
・タッセルすそのぼさぼさ
”これを全部直すとかなりの金額になってしまいますので
持ち手の付け根直しと裏地の張替えくらいでも
十分ではないでしょうか”
やる気満々で行ったわたしを抑えてくださる。
タシカニ₋!
感謝感謝。
約1か月後、連絡をいただいて
受け取りに行くと
持ち手の付け根はご覧の通りほつれはなくなり、
裏地を張り替えただけではなく
しっかりとした芯地も入り、
たぶん底芯も新しくなっていて
カチッとした印象になっていました。
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平日だったこともあり、
お客様はわたしを含め3組。
様子をみていると多分皆さん私と同じく
修理でいらしていたみたい。
すごく年数が経ったものでも、直して使えるありがたさ、
そしてわたしが酷使してもしっかりと縫い留められた
ビーズ刺繍はさすがだな、と思い
嬉しい気持ちでお店をあとにしました。
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横浜山手の刺しゅう教室
渡辺志保
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