早いもので12月。
先月、月末に2つの刺しゅう展へ
伺ってきました。
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一つめの作品展は
手芸普及協会の講習でお友達になった方たちのもの。
童話の世界というテーマで皆さんそれぞれ趣向を凝らした大作を作っていらして
素晴らしいなと思いました。
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お葉書を送ってくれた友人は、2年前の作品展の時にも書いたことがあるのですが
とても朗らかな楽しい楽しいお人柄。
そんな彼女はおやゆび姫をテーマに作品を作っていました。
洋書の絵本、その挿絵を見るような、
物語の場面を切り取った刺しゅうが3つ。
どれも彼女らしくて心が温まります。
ここはこういうシーンで、ここはこうなったときのもの、
それぞれ場面を説明してくれて、うなずきながら聞いていたのですが、
ん?そんなくだりがあったんだ。
おやゆび姫は小さなころから慣れ親しんだ
あまりにも有名なアンデルセンの童話。
それなのに説明してもらった場面を思い浮かべることが出来ない自分に愕然としました。
(おおげさ)
自分が読んできたお話は、日本で幼児向けに内容をアレンジしてある簡単なストーリー。
それしか読んでこなかったために知らない場面があるのです。
そんなことを思って彼女にいうと確かにそれはあるかもと。
有名な童話も大人になって原作を読んでみると全く印象の違うストーリーだったりします。
改めて読み返したいとは思っても、なかなかできないのも現実。
童話というテーマで刺しゅうをしたからこそ
改めて物語と出会うことが出来た皆さんが羨ましいなと思いました。
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自宅でのお稽古が終わってから伺ったので夕方近い時刻だったのですが、
ちょうど他の講座でご一緒したことのある先輩とお会いすることも出来て
連絡先を交換させていただいたり、
紹介したい人がいるの、と彼女の素敵なお仲間を紹介してもらったり、
とても楽しい時間を過ごすことができました。
2年に1度、京橋千疋屋さんのギャラリーでなさっているので
また次回も楽しみです。
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そしてもう一つ伺ったのは
スペイン刺繍、内田桃子先生の教室作品展。
わたしの鶴見大学のセミナーに通って下さる刺しゅう上級者の方が行って来て、
とても素晴らしかったから行った方がいいと教えて下さいました。
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麹町のセルバンテス文化センターは初めての場所だったのですが
建物全体が丸ごとスペイン。
平日の午前中早い時間に伺ったのでその時間はわたしの独り占めでした。
受付していただいた素敵な方がさりげなく見ているものを説明して下さって、
あまりにもお話し易くて楽しんでいたら
途中でその方が内田先生だと気付きました。
それからスペインの中でも地方の方のお話を伺ったり、歴史的な背景、
沢山ある刺しゅうの中でもなぜスペインの刺しゅうをずっとなさってきたのかなど、
(お嬢さんの入った幼稚園がきっかけだったとおっしゃっていました)
興味深いお話を沢山うかがってしまいました。
どんな刺しゅうをなさるのですか?そう聞いてくださったので、
広く浅くと申し上げて、
でも先生のように何か一つのことを掘り下げて出来ていないことが…というと
広く浅い知識がないと何事も始まらないのよと言って下さったのが
とてもありがたくて印象に残っています。
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入り口には手工芸展で特別賞を受賞なさったタペストリーも展示してあって
とても見ごたえのある作品展でした。
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